Limit love
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ザー……
あたしどうしたんだろう…
確かに飛び降りたのに…
なんでここにいるの?
この世を去る決意したのに
まさか生きてるなんて思いもしなかったから。
戸惑いが隠せないでいた。
それにしても
あの佐久間さんっていい人なんだなぁ。
初対面の得体の知れない
あたしを泊めてくれるなんて…
できるだけ佐久間さんにはふつうに接するように
鼻歌とか歌って明るくしてみた。
でも自殺しましたって宣言した時点で
暗い子だね…
それでもふつうに接してくれるなんて
いい人だなぁ。
感謝でいっぱいだ。
「ふぁ~」
佐久間さんのお風呂はマンションのお風呂とは
思えないほど広かった。
湯につかってこれからのことを考えた。
どうしよう…
明日もういっかい飛ぼう…
今度こそ終わりにしよう。
一回飛べたんだもん。
もう怖がることなんてない。
体の隅々までキレイにあらってさっぱりしてから
あがった。
「あっつ~」
長居しすぎたかな?
結構浸かってたし…
全身がほてっていて暑かった。