愛してる
『ココ?』
「そだよ」
「ちわぁす」
こっちに向かって 挨拶をしてくる
『奏、あの子たち、挨拶してるよ?』
『俺にしてるんじゃなくて、ちぃにしてるんだよ。俺に言っても分からないでしょ?』
「そっかぁ」
私は もう一度彼らを見た。
すると、ひとりの男の子が 私たちの方へ走って来た
『総長、警備は万全です!』
『分かった。あッ、コイツは俺の女の更科千晶。仲良くしてやってくれ』
「はぃッ」
「ちぃ、コイツは綾瀬斗真。」
「初めまして、斗真君。更科千晶です。」
「こちらこそ、初めまして。千晶さん」
「さん付けないで。なんか、慣れないから」
「じゃあ、千晶ちゃんで。俺のことは、斗真で、いいですから」
「分かった」
「ちぃ、話は済んだか?」
『うん。終わったよ。』
「じゃあ、中に行くぞ」
「うん。じゃあまたねー、斗真。」
笑顔の斗真に手を振って、奏の手を握って歩いて行く