愛してる



『ココ?』



「そだよ」



「ちわぁす」



こっちに向かって 挨拶をしてくる



『奏、あの子たち、挨拶してるよ?』



『俺にしてるんじゃなくて、ちぃにしてるんだよ。俺に言っても分からないでしょ?』



「そっかぁ」



私は もう一度彼らを見た。



すると、ひとりの男の子が 私たちの方へ走って来た



『総長、警備は万全です!』



『分かった。あッ、コイツは俺の女の更科千晶。仲良くしてやってくれ』



「はぃッ」



「ちぃ、コイツは綾瀬斗真。」



「初めまして、斗真君。更科千晶です。」


「こちらこそ、初めまして。千晶さん」



「さん付けないで。なんか、慣れないから」



「じゃあ、千晶ちゃんで。俺のことは、斗真で、いいですから」



「分かった」



「ちぃ、話は済んだか?」



『うん。終わったよ。』



「じゃあ、中に行くぞ」



「うん。じゃあまたねー、斗真。」



笑顔の斗真に手を振って、奏の手を握って歩いて行く
< 39 / 55 >

この作品をシェア

pagetop