KING CASTLE
「あのな、会長は俺だ。役員全員が帰ってからしか帰れないとかいう、バカバカしい規則がある」
つまり
と、面倒くさそうに話を続ける。
「お前がのろのろしていたら、俺も帰れないわけだ。わかったか猫娘」
「ねこっ…!?残念でしたっまだあと6クラスもあるのっ!」
だから帰れないよ、と言外に伝えたのに。
わかりきってるような溜息を零す。
「この教室で最後だノロマ」
「…へ?」
「俺はお前みたいにゆっくり動いているわけじゃないんでね」
それって、だから。
コイツが掃除してくれたってこと?
「うそっ」
「……嘘じゃねー」
「え、や、だって!性悪大魔神が!?」
何も言わないのをいいことに、調子にのって普段思ってることを口にだす。
すると、冷たい目で眉間に皺を寄せて睨み、スタスタとこっちに歩いてきた。