Time to be in love
バタバタっと走っていく梨香。



この家族、揃いに揃って猫派だよな。



俺は猫も好きだけど犬派だから。



「星野はまだ」



「え?」



「ちょくちょく私、極端に遅い日あるよね?」



「ああ」



月3、4回はある余りにも遅い帰り。まぁ、次の日必ず休みが取ってるから心配してないけど、それがどうかしたのか?



「それ、探偵の仕事してないから」



「………………………は?」



探偵の仕事してないってどういうことだ?夜遅くまで遊んでる、とか?



「勿論遊んではないわよ。そんなことしたら後が怖いわよ」



ふぅと息を吐くとしっかりと俺の方を見た。



その時、ゾクッと嫌な感じがした。



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