Time to be in love
「さて、美穂。このまま喰われてもいいか?」



「何を食べるの?」



「………………美穂」



…………………食べ物じゃないんだけど。



「お前、喰うの意味分かってるか?」




「食べ物を食べる?」



私の返答に溜め息を漏らす。



「だから俺は美穂に意識されてもいないんだな」



独り言のように呟く彼の言葉は虚しく聞こえた。



< 218 / 324 >

この作品をシェア

pagetop