Time to be in love
「美穂、続きは?」



「・・・」



言おう言おうという気持ちが伝わってくるが中々言えて無いみたいだ。



自分の気持ちを伝えるのが苦手な美穂にとってこれは精一杯の頑張りなのであろう。



別に言ってくれるなら時間が無くてすぐに答えが欲しいわけではないからここで明日に切り上げようか迷ってしまう。



それと少しでも長く居たいが為に。



でも美穂が紙に書くという手段を選んだ場合そんなの一瞬にして消えてしまうが。



「美穂明日に「あのね」



遮るように発した美穂の顔はみるみる赤くなっていく。



これは完全に俺に言いづらいことだと察したときにあったのは無に近い感情だった。



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