Time to be in love
「1年」



「え?」



「1年でいい。1年待って欲しい」



ギュッと袖を掴んだ美穂の手は決意に満ちていて、不安げなところがあった。



「美穂1年でいいの?別に2年でも3年でも俺は」



「大丈夫。1年で足りるから」



精一杯であろう笑みを見せる美穂に俺は誓うのだった。




美穂にたとえ何年待たされようと俺は美穂が帰ってくるのを待っている。



そして帰ってきたら美穂と俺と梨香の3人で食事することを。



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