Time to be in love
「酷いも何もやることふっとばしすぎでしょう」



「こうしないと逃げるだろうが」



それは否定しない。



「美穂が自分ひとりでやっていきたいのは分かるけれど人間そう簡単にいかないの。



美穂だって本当は分かってんじゃないの?



子供が居るという事はどんなに大変だって言うこと。



それし美穂が子供を授かったことは俺にも責任があるんだから、なぁ?」



「そ、それは違うと思う。家に上げている時点でそういう風になることぐらい分かってたし、春奈さんからも注意されていた。



なのにそれを守らなかったわたしが悪いから忍の責任じゃない」



ドンッと音を立てたせいかシーンと静かになった。



だけど周りは、元の音量に戻る。でも私たちの周りだけ切り取られたように静かだった。



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