Time to be in love
「行っちゃったね」



「なんで名残惜しそうにするんだよ」



「もしかして嫉妬?」



「美穂、帰ったら覚えておけよ」



「都合の悪いことは忘れる主義だから」



そう言って笑う美穂はなんとなく世間で言う“お母さん”の顔に近づいてるのかもしれない。



「忍は本当に私が決めていいの?」



「ああ」



う~んっと悩ませる彼女の姿で思い出したようにポケットを触る。



チャンスじゃね?



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