ツンデレ★王子 -2nd-
「だ…大丈夫です!もう解決したんで…」

「そう…」


リンカさんが悲しそうに手を離した。

それを見てあたしは慌てて弁解した。


「あ!でもありがとうございます!心配してくれて…」

「いいの、私は愛里ちゃんのお姉さんだもの」


リンカさんって…

本当に優しい人だ…


「もしかして嫌?…私がお姉さんなんて」

「ううん…」


お母さんは小さいときにいなくなって…

お父さんは仕事であんまり帰ってこなくて…

あたしはいつも一人ぼっちだった…

でも…

リンカさんってお姉さんができるなんて…
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