ツンデレ★王子 -2nd-
「愛里ちゃ…」

「触らないで!!」


神谷くんの手を振り払う。


「全部ウソだったんでしょ!」

「……」

「あたしをからかって楽しかった?面白かった?」

「そんなこと…!」

「あたしは真剣に考えたのに…神谷くんのこと大切だから真剣に…!」


どうしよう…

自分の気持ちなのに、どうにもできない…


「神谷くんの…ウソつき!」


そう言ってあたしは走った。

走り疲れるまで走った。

気付くとアパートに着いていた。

部屋に入ってケータイを取り出す。

あたしはストラップを…

…ゴミ箱に捨てた。
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