ツンデレ★王子 -2nd-
二人の間に重苦しい空気が流れる。


「昨日のことだけど…」


先輩が口を開いた。

あたしは顔を伏せて黙って話を聞く。

腫れた目が見えないように…


「言い訳になるけど、あれは花園がいきなりしてきて…」

「……」


本当に言い訳だ…

先輩らしくない…


「…拒むことはできたんじゃないですか?」

「え…」

「あたしには…!あたしには先輩、キスを受け入れてるように見えました!」


そうだ…

もしあの時止めなかったら…

先輩は…

絶対キスをしていた…
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