ツンデレ★王子 -2nd-
「夏祭りの日、姉さんが言ったことは事実だよ」


心の奥底の暗闇の部分が開かれる。

触れられたくない真実…

改めて事実だということを再確認させられた。


「…でも全部じゃない」

「え…?」

「僕の気持ちは違うんだ…」


神谷くんの気持ち…?

何を言おうとしているのか、全く見当がつかない。

あたしは混乱の色を隠すことができなくなった。


「今さら何言われてもあたしは…!」


神谷くんの辛そうな顔を見て、口を閉じた。
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