ツンデレ★王子 -2nd-
肌寒くなってきたある日曜日だった。

ついに事件が起こったのだ。


ピロロロ…


着信の音が昼寝の邪魔をする。

あたしは眠い目をこすりながら電話に出た。


「愛里ちゃん!大変だよ!」


神谷くんだ。

神谷くんではないような、慌てた声が聞こえてきた。


「どうしたの?そんなに慌てて」


大きくあくびをしながら聞く。


「姉さんが!夏目先輩を…!」


その言葉を聞いてあくびを止めた。

そして急いで外へ飛び出した。
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