ツンデレ★王子 -2nd-
「でも先輩が拒めば…」

「姉さんはどんな手を使ってでもするつもりだよ!」


神谷くんがあたしの手を握った。


「だから早く行こ!姉さんを止めるんだ!」

「……」

「愛里ちゃん!夏目先輩を取られてもいいの!?」


ヤダ…

それだけは絶対にヤダ…!


「行く…行かなくちゃ!」


あたしたちは走り出した。

切符を買って、改札口を走り抜ける。

待ってて先輩…

あたしが助けに行くから…!
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