ツンデレ★王子 -2nd-
「では、さっそく係を決める」


最初のHRで、係決めが行われた。

あたしは真っ先に手を上げる。


「先生!」

「ん?なんだ?」

「あたし、クラス委員したい!」


クラスのみんなが、一気に笑って言った。


「橘にクラス委員なんかできるのかよ!」

「で…できるよ!」

「おっちょこちょいのお前がか?」

「……」


そう言われ、あたしは黙った。

本当のことだから、言い訳ができない。
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