ツンデレ★王子 -2nd-
「僕のせいで、迷惑かけちゃって…」

「あ…いや!迷惑じゃないよ!てかあたしこそごめんね!説明ヘタで…」


二人の間に柔らかな空気が流れる。


「橘さんって優しいね」


そう言って笑う神谷くんに、少しキュンとした。

ごめんなさい、先輩…


「ねぇ、これから愛里ちゃんって呼んでいい?」

「え!?」


またまた予想外の展開。

いや、いい子だし断るのは…

それに外国って名前で呼んだりするのかも…

でも男の子に名前で呼ばれるのは…


「ダメ?」


潤んだ瞳で見つめられる。

今にも泣きそうな目…

これはもう…

耐えきれない…!
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