ツンデレ★王子 -2nd-
「先生…なんですか?」


息を切らしながら職員室に入った。


「お?急いで来たのか?」

「あ…はい」

「そんな急用でもないんだが、悪いな」


いえ、先生。

先生の呼び出しは救いの手でした。

早く教室を出たかったので。


「で、頼みがあるんだか…」


そう言って教室に案内される。

机には大量の紙…


「まさかこれを…」


先生はニッコリと笑った。

その時、救いの手ではなかったと、心の中で思った。
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