ツンデレ★王子 -2nd-
「はぁ…」


放課後、ため息とホッチキスの音が虚しく響く。

みんなが楽しそうに帰る中、あたしは労働なんて…

ななも帰っちゃったし…

いくらあたしがクラス委員だからって、扱いひど過ぎるよぉ…


「愛里ちゃん!」


突然、ドアが開いた。

そして名前を呼ばれる。

イケメンくんの登場だ。


「何しに来たの」

「手伝いに来た!」


めんどくさそうに聞くと、嬉しそうに答えられた。

あたしは目をそらして作業を続けた。
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