ツンデレ★王子 -2nd-
「先生に頼まれてね~」


そう言いながら、嬉しそうにあたしの隣に座る。

先生も余計なことをしてくれたもんだ。

こんな密室にいるところを誰かに見られたら、あたしはもう教室に入る自信がないよ…


「なんてね。大変だと思って自分から来たんだ!」


キラキラと光るその笑顔が、あたしの視界に入る。

改めてかっこいいことを認識した。

先輩と同じくらいかっこいい…

でも、違うところがある。

それは、こんな密室で二人きりでも…

…ドキドキしないこと。
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