ツンデレ★王子 -2nd-
それからというもの、気が散って作業に集中できなくなった。

なんで神谷くんはあんなことをしたのか…

外国では普通のことなのか…

いろいろ考えてしまう。


「…ねぇ!」


耐えきれなくなったので、思い切って聞くことにした。


「…愛里ちゃん」


同時に神谷くんも口を開く。


「なんで愛里ちゃんは僕のこと、名前で呼んでくれないの?」

「え…?」

「みんなは呼んでくれるのに、愛里ちゃんは呼んでくれなくて…」


会話の主導権を握られ、あたしは答える側になった。
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