ツンデレ★王子 -2nd-
「愛里ちゃん!おはよ!」


それから毎日早起きをして、誰よりも早く校門に立った。


「いつも早いね」


神谷くんに褒められて、照れながら笑った。


「どうしても生徒会長になりたいんだ…先輩みたいな生徒会長に…」


神谷くんの表情が、前のように悲しそうな顔に変わった。

でもそれは一瞬で、見間違いであったようにまたニコリと笑った。


「じゃぁ僕は、愛里ちゃんを支える副会長になりたいな」


いつものように冗談を言われる。

あたしは頬の赤みを隠すことは、できなかった。
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