ツンデレ★王子 -2nd-
「…僕と付き合わない?」


強い風が吹く。

同時に何かがうずめく。


「僕と付き合ってほしいんだ…」


神谷くんはもう一度言った。

お願いをするように。

辛そうに…


「な…なに言ってんの~冗談言わないでよ~」

「冗談じゃない…」

「…神谷くん」

「…僕は本気だよ」


……

知っていた。

神谷くんが本気で言ってるってことなんか。
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