ツンデレ★王子 -2nd-
「ただいまー」


と言ったけど、返事はない。

お父さんはまた仕事でしばらく帰って来ない。

いつものようにお母さんの写真に向かって言うだけだった。


「はぁー…」


机の上にケータイを置き、ジッと見つめる。

いつもなら真っ先に先輩に電話をかけていた。

かけずにはいられなかった。

まだ離れ離れになって少ししか経っていないのに、こんなに寂しくなるなんて…

本当に自分が情けない…
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