ツンデレ★王子 -2nd-
「それにやたらと愛里にかまってきたし。誰が見たって分かるよ」


女子がにらんでたのは、そういうことだったのか。

全然気付かなかっ…


「愛里も薄々気付いてたんでしょ?」

「え…?」

「本当は名前で呼ばれることが嬉しかったりして」

「そんなこと…」

「先輩が呼んでくれないからって、浮気したらダメでしょ」

「そんなことないよ!!」


勢いよく立った拍子に、イスが倒れた。

辺りが静かになる。
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