ツンデレ★王子 -2nd-
「分かってた…どうにもならないってこと…」


神谷くん…

そんな顔しないで…

いつもみたいに笑ってよ…


「困らせて、ごめんね」


神谷くんが笑う。

それは作った笑顔…


「……っ」


その笑顔を見て急に涙がこぼれてきた。


「愛里ちゃん!?」

「ごめん…なんか涙が出てきて…」

「いゃ…!僕が悪いんだよ!愛里ちゃんを困らせるから!」


慌てて神谷くんがあたしに近寄る。
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