ツンデレ★王子 -2nd-
第三章

夏休み

夏休みに入った。

扇風機にあたりながら、あたしは悩んでいた。


「はぁ…」


神谷くんのキスのことばかり頭に浮かぶ。

ななに相談していないし、もちろん先輩にも言ってない。

あたしと神谷くんだけが知っている。

マンガみたいな展開に少しドキドキしてしまう。

そんな自分にまた自己嫌悪。

その繰り返し。


「はぁ…」


何回目が分からないため息を吐いたとき、ふとあることを思い出した。


「今日って…」


先輩が帰ってくる日じゃん…!
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