忘却は、幸せの近道
『梨依先輩、体大丈夫ですか?』


みんなに心配される。


なぜ?


しかも、なんでみんな私を知ってるの?


実依やせんちゃんのせい?


とりあえず、嫌われてることはないのかな?


なら、やってけそうだね。


てか、一応、同じ学年なのに先輩って.....


いいのかな?


不安だな。


そんな時、頼りになるのは、実依とせんちゃんだよね。


周りの子の気持ちわかるはずよね。


そう思って、実依とせんちゃんに相談した。


『やっぱ、梨依ちゃんって、人気者ね。』


『卓さんに見せたら、どうなるかおもしろそう。』


実依は、嬉々としていたけど。


せんちゃんは、ニヤリと悪い顔。


なんで?


さっぱりわかんない。


私、相談したんだよね?


全くもって、答えになってないよ。


こんな頼りにならない弟妹だと思わなかった。


卓に相談しようかな?


私には、気持ちわからないし。


けど、せんちゃんのあの顔を見た後だと相談しづらい。


なんか、起こりそうだから。


波風立てたくないから。
< 118 / 169 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop