忘却は、幸せの近道

実は、初デート

その後も、話をたくさんした。


そして、私は卓と。


実依は、惣一くんと。


てか、もとから卓と会う予定だった。


実依と家に帰ってから、卓とデートって思ってたけど。


まさかのサプライズ。


いつもより長くいれて嬉しい。


だって、2人でどこかにでかけるなんて、初めて。


いつも、病院で会ってたから。


なんて、色気のかけらもない。


それだけ、必死だったから。


今は、余裕も出てきたから、周りの恋人と同じようなデートを。


それが、今日。



「梨依、ごめんな。」


卓が、急に謝りだした。


「なにが?」


卓の謝る理由がわからない。


「学校に迎えに行ったこと。」



「実依から、聞いたんでしょ?
実依が、楽しげだったから。」


相談した日の事を思い出した。


「あぁ。
今日、デートの予定だったろ?
タイミングいいかなって。
けど、惣一がついてくるのは予想外だったけど。」



卓は、ため息をついた。


「けど、ホントビックリだよ。
卓と惣一くんが友達だなんて。」
< 125 / 169 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop