忘却は、幸せの近道

サービス?

私と卓の席の隣に座った実依と惣一くん。


私と卓は、気にせず温かいうちにパスタを食べ始めた。


「梨依ちゃん、ここのカルボナーラは、あたりなんだね。」


実依は、よほど楽しみみたい。


「あたり?」



「梨依ちゃんは、大好きなカルボナーラがマズイお店には、絶対行かないし。
行ったとしても、頼まないから。
そんな梨依ちゃんが絶対頼むカルボナーラなんて楽しみ。」


実依は、いつもよりテンションアゲアゲみたい。


こんな風に、嬉しそうに説明しないし。


まあ、惣一くんがいるせいもあると思うけど。


そうこうしてるうちに、実依と惣一のメニューがきた。


実依は、一口食べて、ハイテンション。


「超うまい。
梨依ちゃん、教えてくれてもよかったのに。
てか、惣くんも。」


今まで知らなかったのが、ショックみたい。


私より、実依は食べ物にうるさいからね。


「はいはい。
実依、今度は私と来ようね。」


私は、宥めるために約束した。


「うん。
もちろんだよ。
また、カルボナーラ頼もうね?」


こりゃ、かわいすぎだろ。


惣一くん、私を羨ましげに見るのやめて。
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