忘却は、幸せの近道
「えっ?
そうだったの?
だから、私や兄さんにかまってくれなかったんだ。」


琴ちゃんは、知らなかったんだ。


「違うんだ。
まあ、違わないことはないけど....
俺と兄貴は、10離れてんだよ。
両親が亡くなったのが、俺が中学の時でさ。
兄貴は、働いてた。
兄貴は、俺に不自由させたくなくて、がむしゃらに働いてくれ
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