忘却は、幸せの近道
ここを飛び降りたら、楽になれる?


今より不幸でもいい。


あの人と違うとこにいけるなら、それだけで幸せだ。

幸せを掴みかけるとこうだ。


絶対に、誰かに突き落とされる。


後、一歩。


それで、行ける。


望んでいた世界に。


屋上から見た地上は、怖さなんかなくて綺麗だった。


そこへ飛び込めば幸せになれるんじゃないかってぐらい。


私は、歪んでいた。


もう、みんなと同じ世界を夢見れないぐらいに壊れていた。


それすら気づかずに過ごしてきた日々。


それに気づいてもらえないほど興味の対象にない私。


私なんか必要のない世界。


あの人は、私にそれを教えてくれたんじゃないか?


うん。


都合よく考えよう。


その方が、幸せだよね。
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