忘却は、幸せの近道
「動揺しちゃって。
てか、そんなシスコン千里は、琴ちゃんといつからなの?」


実依は、せんちゃんをからかうの好きなんだから。


てか、それでも聞きたいことをちゃんと聞いてるのは、スゴいよね。


「とりあえず、1年たつよな?」


せんちゃんは、琴ちゃんに確認するように聞いた。


「うん。」


琴ちゃんは、嬉しそうに頷いた。


「あぁー、わかった。
だから、お見舞いの回数増えたんだ。」


実依は、ニヤニヤしながら聞いた。


そういえば、リハビリが始まったあたりから、特に頻繁だったかも。


いる時間は、短いわりにね。


そん時は、たぶんつきあってないけど、せんちゃん頑張ったのかな?


「てか、お兄ちゃん達は、知ってるわけ?」


実依は、不思議そうに聞いた。


「十和兄には、つきあってすぐにバレた。」


「ほうほう。
てか、私と千里って、やっぱり双子だったんだね。
顔は、似てないわりに。」


実依は、楽しそうに納得した。


やっぱり、双子だったの意味はわからないけど。
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