忘却は、幸せの近道
「千里は、うまくやってる?」
心配そうに聞く実依。
てか、せんちゃんも家を出たかったんだね。
せんちゃんは、完璧タイミングを逃しただけよね。
「まあ、俺は、それなりかな?
ただ....
壱兄は、仕事にのめり込んで家に帰らなくなった。
十和兄は、世界中を飛び回るようになった。
ネット上で事を済ませてたのに。
百兄は、壱兄のサポートしてるよ。
そしたら、沙奈さんは、一人でよく泣くようになった。」
せんちゃんは、悲しげだった。
私も悲しい。
けど、助けることはできない。
今、やっと充実した生活を手に入れたから。
「やっぱり、バラバラになったんだ。」
実依は、冷静に納得していた。
なんで?
私は、首を傾げた。
「私たちはね。
梨依ちゃんがいたから、繋がってたんだよ。
梨依ちゃんがいなきゃ、もっと早くにバラバラだった。」
私がいたから?
まさか.....
「私があんなことあったから?」
そうしか思えなかった。
「「違うよ。」」
2人の否定の声が、ハモった。
心配そうに聞く実依。
てか、せんちゃんも家を出たかったんだね。
せんちゃんは、完璧タイミングを逃しただけよね。
「まあ、俺は、それなりかな?
ただ....
壱兄は、仕事にのめり込んで家に帰らなくなった。
十和兄は、世界中を飛び回るようになった。
ネット上で事を済ませてたのに。
百兄は、壱兄のサポートしてるよ。
そしたら、沙奈さんは、一人でよく泣くようになった。」
せんちゃんは、悲しげだった。
私も悲しい。
けど、助けることはできない。
今、やっと充実した生活を手に入れたから。
「やっぱり、バラバラになったんだ。」
実依は、冷静に納得していた。
なんで?
私は、首を傾げた。
「私たちはね。
梨依ちゃんがいたから、繋がってたんだよ。
梨依ちゃんがいなきゃ、もっと早くにバラバラだった。」
私がいたから?
まさか.....
「私があんなことあったから?」
そうしか思えなかった。
「「違うよ。」」
2人の否定の声が、ハモった。