忘却は、幸せの近道
未来③
「梨依ちゃん、卓くんと頑張るんじゃなかったの?」
私は、力なく笑った。
「卓には、申し訳ないって思ってる。
けど....」
生きる勇気をくれた人。
共に生きる喜びを教えてくれた人。
傷を理解してくれる人。
卓自身にも深い悲しみがあるのに。
それなのに、私を一番に考えてくれる人。
そんな人は、もう現れない。
「申し訳ないって思うなら行くな。
俺が、こいつを殺してやる。」
まさかだった。
卓がきた。
卓には、連絡しなかったのに。
てか、卓があいつを指さしながら睨んでいる。
それだけで十分だよ。
「おいっ。
お前、何言ってんだよ。
こいつなんかしたか?」
トーくんが、慌てながら止めた。
そうだよね。
知らなかった。
あいつがトーくんの知り合いだなんて。
「梨依のお兄さん?
こいつを庇うの?
梨依を不幸に突き落とした原因の男を。」
卓....
言っちゃった。
言わないでって言ったのに.....
仕方ないか。
興奮状態にある卓を止められるわけがない。
私は、力なく笑った。
「卓には、申し訳ないって思ってる。
けど....」
生きる勇気をくれた人。
共に生きる喜びを教えてくれた人。
傷を理解してくれる人。
卓自身にも深い悲しみがあるのに。
それなのに、私を一番に考えてくれる人。
そんな人は、もう現れない。
「申し訳ないって思うなら行くな。
俺が、こいつを殺してやる。」
まさかだった。
卓がきた。
卓には、連絡しなかったのに。
てか、卓があいつを指さしながら睨んでいる。
それだけで十分だよ。
「おいっ。
お前、何言ってんだよ。
こいつなんかしたか?」
トーくんが、慌てながら止めた。
そうだよね。
知らなかった。
あいつがトーくんの知り合いだなんて。
「梨依のお兄さん?
こいつを庇うの?
梨依を不幸に突き落とした原因の男を。」
卓....
言っちゃった。
言わないでって言ったのに.....
仕方ないか。
興奮状態にある卓を止められるわけがない。