忘却は、幸せの近道
「通院してたんですか?」


一番目の兄さんは、信じられないみたいだ。


「....はい。
これから、話しますね。
梨依ちゃんの秘密にしていたことを。
本当は、梨依ちゃんが目覚めてからの方がいいのかもしれない。
けど、私は、梨依ちゃんが壊れたら、家族に話すって言っていたので話しますね?
梨依ちゃんは、あなたたちのためを想い何もかもため込んでいましたから。
たぶん、目覚めても全部は、話してくれないて思います。」


姉さんは、躊躇いながら言った。


「梨依は、何があっても家族には話さないと言っていました。
俺と姉さんが話さない限りは、知り得ないことです。」


梨依の苦しみを分かち合って欲しい。


少しでも助けになって欲しい。
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