忘却は、幸せの近道
「でも.....」


「私は、梨依ちゃんが私のところにきたら適切な処置をしようと心に決めてました。」


両方のいいたいことは、わかる。


けど、結局は、梨依が、望まない限りは無理なこと。


無理矢理は、心の傷を深くする。


姉さんは、わかっていたから。


「次の日に梨依ちゃんは、来てくれました。
そして、いろいろ検査しました。」


「異常がなかったから、梨依は普通にしてたんですよね?」


なんだよ。


心の傷は、なんでもない事なのかよ。


梨依の一番目の兄さんに呆れた。


「梨依ちゃんの精神的なもので、子供が産めない体に.....」


あれ?


梨依、言ってないのか?


すごく久しぶりに生理がきたと言っていたのに。


だから、また検査が必要だなって話をしてたのに。



もしかしたらって、言っていたのに。
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