忘却は、幸せの近道
それでも、奇跡は起こる。


俺の高校に梨依が入学してきた。


見つけたときには、嬉しくて涙が出そうだった。


実際は、口をパクパクあけて呆然としてた。


ダチとかは、そんな俺を見たことがないから、吃驚してたっけ。


何に対して、そうなったかがバレなくてよかった。


たまに、詮索する奴もいたけど。


てか、すぐに嬉しさがショックに変わった。


常に、梨依を迎えにくる男たち。


そん時は、梨依に兄弟がいるのを知らなかったから、嫉妬した。


それに、失恋したんだと思った。


けど、違うと判明した。


梨依の噂が広まっていたから。


梨依は、かわいいと男の中では有名で。


そのため、ちょっとした事で噂になる。


俺とのこともすぐ噂になったっけ。
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