忘却は、幸せの近道
「千里くん、いいこと教えてやるよ。
あの先生のメガネ外して見ろよ。
おもしろいことになるから。」


「イヤっすよ。
だって.....
キツいじゃないっすか。」


「あれは、メガネという壁があるからだよ。
メガネはずしたら、可愛いお姉さんだぞ。」


俺だってビックリした。


梨依が無理だったら、あの先生にしたかもしれない。


そう思わせるぐらい。


「伊藤先輩、梨依ちゃんより.....」


千里くんが、怪訝そうな顔をした。


「ち、ちげぇから。
ダチが賭けて、カラかっただけ。
もちろんだけど、梨依とつきあう前の話だ。」


マジ、慌てるし。


千里くんとは、この後もありきたりな話をした。


梨依抜きにしても仲良くなれる気がした。
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