忘却は、幸せの近道
私は、ゆっくりと目を開けた。


真っ暗だった世界に光が差し込んできたから。


漸く長い暗闇に終わりを告げた。


長かった。


どれくらいとかわからない。


1分だったかもしれない。


1時間だったかもしれない。


1日だったかもしれない。


1月だったかもしれない。


1年だったかもしれない。


けど、やっと終わってよかった。


会いたいの。


声だけじゃ、イヤなの


目に卓の存在を写したいの。


私は、目を開けたら、周りをキョロキョロした。


やっぱり病院。


てか....


誰かいる?


私が起きたことには、気づいてないみたい。


誰?


卓じゃない。


なら、もう少し寝よう。


私は、卓がいるときに起きたい。


卓以外は、怖いから。


てか、卓以外に誰がいるんだろう?


.....春奈さん。


後は?


私って、一人?
< 78 / 169 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop