カラフル



青春、なんて。聞いただけで寒気がする私はもう末期だろうか。青い春?冗談でしょ。春が青くてどーするよ。


そんな私の態度に相手は足を止めた。
太陽はジリジリと相変わらず私達に照り付けて、体温を上昇させていく。空は晴天、快晴。頭がガンガンする、身体がフラフラする。遠くで蝉が鳴いているのか、一定のリズムの音が聞こえる。


幼なじみは私の目を見つめた。その目は私を映している。


そのうち、ゆっくりと口を開いた。





「お前さ、…なんのために生きてんの」




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