俺様な死神研修生!
Ⅱ.死神の生活
「ん・・むぅ・・?」
あ・・れ?
天井が違う。
ここ・・どこ?
「起きたか。死神に連れてかれながら寝るなんて、図太い女だなお前。」
横から不意に声が聞こえた。
ゆっくりと顔を横に向ければ男の人がいた。
「さっさと起きろ。」
「あだっ!」
彼にデコピンをされて気が付いた。
あぁ、恭汰とかいう死神と一緒だったんだっけ。
「ん・・おはよー。」
「何が“おはよー”だ。緊張感のない奴め。」
「別に・・・うわっ・・・。」
目がさえてくると同時に目に入る光景。
「ひどっ・・。」
「何がだ?お前の寝起きの顔のほうが酷い。」
「・・最低。」
「っせぇな。」
「なに、この部屋。きったなー。」
「お前には関係ねぇ。」
「関係あるよ。」
洗濯物が散らばって、私の寝ているのはソファ。
彼の目を見ると隈ができてる。
寝てないの?