俺様な死神研修生!
「終わった。」
一通りの家事が終わった頃は昼だった。
それほどお腹空いてない。
彼が出て行ってからもう4時間ほど経っていた。
まぁ、バイトだし早く帰ってくるわけないか。
「嫌だ。」
ぽつりと口からこぼれた言葉。
学校の人たちの顔が思い出されたから。
勉強が、親が思い出された。
「やだ・・やだって・・。」
これ以上考えたくないのに頭にひたすら浮かび続ける。
苦しい、嫌だ、死にたいよ。
「嫌だ・・嫌だ、嫌ぁぁ!」
体を抱えてうずくまる私。
誰も救いに来てくれない。
誰も救ってくれない。
独り、私は・・独りなんだ・・。
耐えられない孤独と、不安。
嫌だ・・・助けて・・・。
洗濯機が機械的な音を立てる。
その中で独りうずくまって独り泣いていた。
「助けてよぅ・・・。」