俺様な死神研修生!



「お前、情緒不安定だろ。」

「知らない。」

「ほらよ。」


投げられたのはなにやら怪しげな錠剤。


「何これ?」

「精神安定剤。」

「とかなんとか言って、怪しい薬じゃ・・。」


「馬鹿」といって放り投げられたのは処方箋。

間違いなく、投げられた薬は精神安定剤だった。


「年変わらねぇんだ。使ってもいいだろう。」

「貴方のなの?」

「まぁな。」


それ以上は聞かなかった。

なんか、あまり聞かれたくないような雰囲気だったから。


「何泣いてた?」

「ううん。なんでもない。」

「なんでもなくないだろ。玄関の前まで響いてた。」

「・・・怖かった。」

「怖い?」

「何がとかはわからないけど・・怖かったの。」


彼は哀れんでいるのか、蔑んでいるのか、見当もつかない目で私を見る。






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