俺様な死神研修生!



「今日は一回お前の家に行くぞ。」

「え・・なんで?」

「なんでって、いきなりいなくなったらおかしいだろ。」


いや、いきなりいなくなってからもう丸2日目ですが。


「とにかく、行くぞ。」

「嫌だ。」

「はぁ?何言ってんだよ。」

「怖いよ。会いたくない。」

「親にかよ。」

「会いたくないあの人達に会っても駄目だよ。会いたくない。」

「ふざけんな。」

「ふざけてなんかないよ・・嫌だ・・。」


身体を抱えて拒否する私を見て恭汰の口が閉じた。


「行くぞ。」

「駄目。行けない。」

「俺が言ってやってもいいが、それじゃぁ駄目だ。お前が言うしかねぇ。」

「無理だよ。」


「大丈夫だ。」


恭汰の口から出た驚きの一言。

ビックリして顔を上げる。



「大丈夫だ。俺がついてる。なんかあったら親でもなんでもぶっとばしてやっから。」




ソレ、ご飯粒口に付けながら言われると格好良さダウンです。

残念!




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