俺様な死神研修生!



「心配すんなって。」


恭汰の言葉のせいか、ご飯粒のせいか少し気が晴れた。

行ってみよう。


行くしかない。



「・・・わか、った行く。」

「よし、仕度しろ。」


まだご飯粒を付けたままの恭汰は笑顔で言う。

ご飯粒のせいで笑顔が台無し。



「なにじーっと見てる。俺の顔になにかついてるか?」

「格好悪。」

「はぁ!?」



着替えのために部屋に行こうとする私の後ろで「俺様に格好悪いとかふざけんな!」と怒っている恭汰。

鏡を見てごらん。という具合にそこにあった手鏡を渡す。



「あ・・。」


急に赤面の恭汰。


「何もついてねぇ!」


照れ隠しに叫ぶ恭汰。

見たよ、ほっぺのご飯粒を急いで口にいれるとこ。



間抜けな死神。





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