俺様な死神研修生!
「着いたぁ~。」
「糞重ぇ!」
「重かった~。腰砕けた~。」
「お前は何も重いモン持ってねぇだろ!」
家に帰ってきた私達。
結局電車には乗れたけど、周りの視線が恥ずかしかった。
それをものともしない恭汰。
大物なんだか、大馬鹿なんだか・・。
「お前ってさぁ。本当の親の顔知ってんの?」
オブラートに包めよ!
まぁ、別にばれてるし、いいけど。
「知らないよ。物心つく前にあの家に拾われた。それまで施設だったし。」
「そ。」
聞いたくせに大して興味のなさそうな返事。
「親は事故で死んだって。なんかお兄ちゃんが居たみたいだったけど、名前も顔も知らない。」
「意外とビックリな家庭事情だなお前。」
「そうかもね。」
椅子に座る恭汰。
仕方ないのでジュースを2人分入れて私が持っていく。
どっちがこの家の主なんだか。