俺様な死神研修生!
「で?お前の兄貴ってどこにいんだよ?」
「知らない。生きてるのかさえ。」
「生きてるのかさえって・・・シビアだな。」
「シビア?シビアって・・・。」
「さて、と。身の上話はここまでにしよ。」
立ち上がって画材道具を運ぶ私。
さすがにキャンパスはこの部屋に置くと邪魔になる。
仕方ない、スケッチブックでいいか。
「ヒナー、飯。」
「はぁ?」
「腹減ったぁ~。」
「自分で作りゃぁいいじゃん。」
「お前のが食いたーい。」
「ぐっ・・。」
そんなこと言われたら何も言えない。
ちょっと嬉しくて。
「けど、ご飯炊いてないし。」
「何でもいいから。」
「インスタントラーメンね。」
「色気ねぇぇ~。」
「うるさいっ!」
「色気ねぇぇ~。」
ソファーに踏ん反り返ってだらける恭汰。
グダグダすぎ。