俺様な死神研修生!



「ふぁ~ぁ。眠っ・・。」


目をこすりながら恭汰が呟く。

ご飯もお風呂も終わって時計の針はもう10時ごろを指していた。

確かに、今日は色々あって疲れたかも。


「俺、寝る。」


ソファーにゴロンと横になる恭汰。

小さく身震いして薄い毛布をかぶる。


「・・・寒い?」

「別に。」


強がり。

足がモゾモゾ動いてるよ。



「ほら。」

「ん・・?これ、お前のだろ。」

「別にいいよ。」

「よくねぇよ。風邪引く。」



子供みたいなのにこういうときだけ男の人みたいに振舞って。

変なの、こういうのって見栄っ張りっていうんだよね。



「いいの。」

「だ~から。」

「おやすみ。」


恭汰に毛布を押し付けるようにかぶせて電気を消す。

始めは納得のいかなさそうな声をあげていた恭汰も寒さには勝てなかったようだ。

黙って毛布に包まる音だけが聞こえた。





「おやすみ。」





ぼそりと恭汰の呟き声が聞こえた。







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