俺様な死神研修生!
「丁度お預かりします。」
レジで買い物しているのはみんなお母さんらしき人。
私みたいな子供がいるわけがない。
だって今日は平日。
少し物珍しそうな視線を感じて嫌だ。
買った品物を急いで袋に詰めると逃げるようにそこからいなくなった。
「ぁ、そうだ。」
コンビニに寄ろう。
近くに立っていたコンビニ。
自動ドアをくぐれば心地よい温度の空気。
雑誌コーナーにふらりと立ち寄って探していた。
「ありがとうございましたー!」
手に入れたバイト情報の詰まった雑誌。
私だって働かないといけない気がした。
「はぁ~。」
空を見上げると綺麗な青空が広がっていた。
あの家を飛び出したからか、学校に行かなくていいからか
空が前より近くなった気がした。
空が青くてずっと広くて。